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大腸がんの治療 - はじめに
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急増する大腸がん
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近年,国内の大腸がん患者は急増し,この50年間で患者数は約10倍にもなっています。
毎年,約10万人以上の人が大腸がんと診断され,死亡者数は4万人以上にのぼり,男性では肺がん,胃がん,肝臓がんについで第4位で,女性では第1位です。
大腸がんは検診によって,死亡率を減らすことができるがんでもあります。便潜血という簡単な検査でも有効な検診です。
大腸がんは早期に発見できれば,ほぼ完治するがんですが,血便や腹痛などの自覚症状がでてからですと,約20%の人に肝臓や肺への転移があり,治癒率は大きく下がります。
便潜血検査や内視鏡検査を定期的に行い,早期に発見することが,大腸がんの治療においてはとても重要です。
このサイトは大腸がんの患者の方やそのご家族のために,少しでもお役に立ちたいと考え,立ち上げました。
このサイトでは,大腸がんの基礎的な知識として,大腸という臓器のしくみやがんの発生原因や最新の治療法などを詳しく解説しています。
そのほか,病院選択のポイントや名医情報,病院情報についても記載しました。
このサイトが患者の方やご家族のお役に立てれば幸いです。 |
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大腸がんは急増しているがんではありますが,他のがんと大きく異なっている点は治療しやすいがんでもあるということです。
したがって,早期に発見することができれば,手術によってほぼ直すことができます。
また,大腸がんは栄養の消化・吸収とはほとんど関係のない臓器なので,大腸はすべて切除しても生きることはできます。
さらに大腸がんは治療後の経過も比較的良好ながんともいわれています。
がんの治癒の指標として,5年間生存率が重要視されています。多くのがんでは5年まで生存できれば,その後の再発や転移が大幅に減り,5年間生存できればほぼ治癒したとみなされます。
5年生存率は,がんの進行度や転移の有無によっても異なりますが,肺がんでは15%〜20%,胃がんでも50%ですが,大腸がんでは60〜70%と高い率を示しています。
ただし,発見が遅れると,肝臓や肺などの沿革臓器に転移して,切除しても治療が困難になります。
この場合は放射線治療や抗がん剤治療による治療が行われることもありますが,この沿革転移があった場合,5年生存率は15%程度に下がってしまいます。
これは,どのがんにもいえることですが,大腸がんにおいても早期発見と早期治療はとても重要です。
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大腸は盲腸から右回りに上行結腸,横行結腸,下行結腸,S状結腸までの結腸と,直腸に大きく分けることができます。
大腸は結腸と直腸からなり,大腸がんの発生部位によって結腸がんまたは直腸がんと分けてよぶこともあります。
大腸がんが発生しやすいのは直腸とS状結腸で,全体の7割をしめます。
大腸の壁は薄い層がいくつか重なってできています。最も内側にあるのは粘膜で,厚さは約1mm程度です。その外側には粘膜をささえる粘膜筋板があります。
さらにその外側にはリンパ管や血管が入り込んでいる粘膜下層があり,そして,筋肉でできた固有筋層,漿膜下層,漿膜という層からなりたっています。
大腸がんの多くは表面の粘膜で発生する腺がんであり,粘膜下層,固有筋層へと広がっていきます。
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大腸の構造 |
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大腸がんは,約4割が直腸がん,2割強がS状結腸がんであり,大腸がんの約6割が肛門に近い部位に発生しています。
S状結腸と直腸に固形便がたまることが多く,便との接触が長いため,刺激を多く受け,粘膜のがん化を引き起こしていると考えられています。
女性の場合は,盲腸から横行結腸にできやすいという傾向があり,女性は便秘が多いことが関係しているともいわれています。
また,近年では結腸がんの増加傾向があり,欧米では結腸がんの罹患率が多いという特徴があることから,食生活の欧米化が影響を与えていると推察されます。
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