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腹腔鏡手術とは,結腸がんの手術のページでも説明していますが,腹部を切開するのではなく,数mm程度の孔を数力所あけ,そこから腹腔鏡や鉗子,はさみなどの手術器具を入れてがんを切除する治療法です。
この腹腔鏡下手術は傷が小さいため,患者への負担が軽いというだけでなく,回復が早く,入院期間も短いというメリットがあります。
直腸付近には膀胱,前立腺,子宮,膣などの泌尿器や生殖器などの臓器があるだけでなく,排便,排尿や性機能に重要な骨盤神経叢(そう)と呼ばれる神経の集合体があります。
これらの神経を手術により傷つけてしまうと,排便障害,排尿障害,性機能障害を引き起こしてしまいます。
したがって,直腸がんの腹腔鏡下手術は,困難さがともない,「大腸癌治療のガイドライン」では「直腸がんに対する有効性と安全性は十分に確立されていない」とされています。
しかし,治療器具の進歩やモニターの解像度の向上などもあり,施設や病院によっては,直腸がんにも積極的に取り入れているところもあります。
腹腔鏡手術は早期の大腸がんから進行がんまで対応できる術式ではありますが,手術をする医師が,十分に経験を積み,高度な技術を持っているということが重要なポイントです。
もし,腹腔鏡での治療を希望するならば,事前,に書籍やネット情報なので,病院や医師の治療数などを調査しておくことも大切です。
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