大腸がんの原因とリスク要因

 大腸癌の大きなリスク要因は欧米型食生活

 

 

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大腸癌のリスク要因が最も高いのは食生活習慣

 

大腸がんの原因はまだ十分に解明されているとはいえませんが,それでも疫学調査や動物実験,分子生物学などの研究により,リスク要因はかなり解明されてきています。


特に,欧米型の食生活やアルコールや喫煙などの生活習慣は大腸がんのリスク要因として,特に注意すべきことです。


 欧米型の食生活

かつては,大腸がんは欧米に多く,日本ではそれほど多くはありませんでした。それが近年急増してきたのは,高脂肪・低食物繊維を中心とした欧米型の食事が原因であるということは,多くの研究から指摘されています。

一日あたりの動物性脂肪の摂取量は,昭和30年代と比べると,4倍以上であり,肉類の摂取量は6倍以上にも達しています。

一方,食物繊維の摂取量は昭和20年代と比較するち半分近く減少しています。


動物性脂肪は,腸内で消化や吸収される過程で悪玉菌の影響により,発がん物質が生成され,腸の粘膜をがん化させることがあります。

また,食物繊維の摂取量が減ると,便が腸内に停滞することが多くなり,腸内粘膜への発がん物質の影響が強くなります。

このような食生活の変化が大腸癌の増加につながっていると考えられています。


 喫煙

喫煙は大腸がんのみならず,あらゆるがんのリスク要因です。ある研究報告では,喫煙者が大腸がんで死亡するリスクは非喫煙者の1.4倍にもなります。

また,毎日の喫煙量が多く,喫煙年数が長い人ほど発症リスクが高く,若いころから喫煙をしていた人ほどがんの発症率が高いと報告されています。


 アルコール類の過剰摂取

ある研究では,適量を超えたアルコール摂取の死亡リスクは,大腸がんで2.1倍になると報告されています。

アルコールそのものは発がん物質ではありませんが,肝臓で分解される過程で生成されるアセトアルデヒドには発がん性があります。

一方,アルコールが分解される過程で大量に発生する活性酸素は遺伝子変異を引き起こし,細胞をがん化させるリスクを高めます。



大腸ポリープがある場合

 

大腸がんでは,ポリープからがんになる経路と,直接がん細胞が作られる二つの経路があります。

大腸ポリープは必ずしもがん化するわけではなく,がん化するのはごく一部のポリープです。

ポリープとは,胃や腸などの粘膜にできる突起物の総称ですが,ほとんどがんになる可能性のないもの(炎症性ポリープ,過形成ポリープ)と,がんになる可能性のあるものと,早期がんにわけられます。

大腸の内視鏡検査では,多くの人にポリープが発見されますが,その8割程度が腺腫で,残りがそのほかのがんにならないポリープです。

腺腫はがん化する可能性がありますが,たいていの腺腫は大きくなるとしても数ミリか1cm程度までで,ほとんどの腺腫はがんにならず,ごく一部の腺腫ががん化するのです。

「ポリープは必ずしも腺腫ではなく,すべての腺腫ががんになるわけではない。」ということを理解しておく必要があるでしょう。

ただし,1cmを超える大きな腺腫はがん化しやすいことが知られており,現在では5mm以上の腺腫が発見された場合,内視鏡治療で摘出するのが一般的です。



遺伝との関係


大腸がんは多くは遺伝しないと考えられていますが,遺伝的要素もあります。

大腸がんに限らず,遺伝性腫瘍の多くの場合,がん抑制遺伝子の変異が原因です。

がん抑制遺伝子は,正常細胞ががんになるのを抑制する働きを持っていますが,この遺伝子は,一つの細胞に,父親由来のものと母親由来のものと2つ入っています。

ところが,この抑制遺伝子の一つが変異し,その機能を失ったまま遺伝する家系があり,この場合何らかの原因でもう一つの遺伝子が変異すると,正常細胞ががん化してしまうのです。

普通の人はがんになるには抑制遺伝子2個ともに変異しなければならないため,がんになる確率は上記の家系の人より,低いというわけです。

大腸がんのなかで,5〜7%は遺伝によるものであり,患者の80%は細胞の増殖を抑えるApc遺伝子に異常があると考えられています。

特に遺伝性と考えられるものに,家族性大腸腺腫症があります。これは遺伝的にポリープを発生しやすい家系の人にみられ,この病気になると大腸内に無数のポリープが発生し,やがて腺がんへと変化してしまいます。

また,遺伝性の大腸がんとして遺伝性非ポリポーシス性大腸がんがあります。 このがんはポリープを多発させないまま大腸がんを発症するというもので,遺伝子の変異によるものであり,大腸がんの5%から10%をしめています。 



潰瘍性大腸炎

潰瘍性大腸炎は主に大腸粘膜に広くただれや潰瘍を引き起こす原因不明の大腸炎です。多くは直腸から炎症が広がります。

一般的に,胃や十二指腸にできる潰瘍の数は1〜2個ですが,この病気の場合には,ときとして大腸全域に広がり,悪化すると潰瘍が大腸粘膜の下層や固有筋層に達し,腸管を突き破ってしまうこともあります。

主な症状は下痢,血便,粘血便,腹痛,発熱などで,治療は薬物療法が中心ですが,再発を繰り返して完治が難しいため,特定疾患(難病)に指定されています。

大腸全体に炎症がおよんでいる全大腸炎の患者で10年以上の病歴がある人には,大腸がんが発生しやすいので年に1回,サーベイランス(監視)と呼ばれる内視鏡の検査をします。

悪性度の高いがんが発生する頻度が高いことも特徴のひとつですが,サーベイランスをきちんと行えば,早期に発見できるので,それほど心配する必要はありません。

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